塾バイトはブラックなのか?
何かと話題の塾バイトについてダラダラと書いていこうと思う。
目次
なぜ塾講師を選んだのか
大学に入ったらすぐにバイトを始めようと思っていた。
元々、居酒屋でバイトをしようと思っていた。
理由は簡単で、女の子と仲良くなれる気がしたからだ。
いろいろと調べてみて塾講師の時給が他のバイトの2倍以上であること知る...
まぁ、今考えると時給が高いのは無給の時間が多いからであろう....
そんな簡単なことも考えられずに私は塾講師のバイトを応募したわけだ。
ここから悪夢は始まる。
バカでも塾講師になれるか
塾講師になる上で学歴は重要だろうと思っていた。
塾講師になるためには試験がある。意外と難しかったが普通に受かった。
その後の面接で配属校を決めたの試験は大して関係ないのであろう。
大手塾でも学歴は関係ない!
講師の仕事
塾講師と言ってもただ授業をやればいいのではない....
仕事内容とそれらについて詳しく書いていこうと思う。
具体的な仕事
- 授業 (集団授業、グループ授業、個別授業)
- 添削 (毎授業のチェックテスト、模試)
- 面談 (生徒との面談、保護者も交えての面談)
- 質問対応 (授業後などの空き時間)
- 電話掛け (主に保護者に対して学習状況の確認)
- 会議 (月1or2回)
- 雑務
入った頃は授業だけやっていればいいと思っていたがそんなことはなかった....
授業
・集団授業
生徒が○人以上(数字入れるとバレるので...)のグループ授業は集団授業の扱いとなる。
時給は2100円と高い。求人で書かれている時給はだいたいこれだ。
・グループ授業
生徒が○人~3人のグループ授業。
時給は1600円と普通のバイトよりは高い。
ほとんどのクラスが少人数制であるのでだいたいのクラスはグループ授業となる。
・個別授業
生徒が1or2人の授業は個別授業の扱いとなる。
時給は1200円と他のバイトとそれほど大差ない。人数が少ないのでその子に対するプリントを作成したりと非常に面倒である。
また、集団やグループ授業と違いカリキュラムが決まってないので自分でカリキュラムを作成する必要がある。基本的にカリキュラムの作成に給料は発生しない。
添削
毎授業、前回の確認を含めたテストを行う。それの丸付けと登録を授業内に行う必要がある。これが非常に面倒な作業で授業中に全員分を済ませなければならない。
登録状況は社員が確認しているのでやっていないと上から怒られる,,,,
授業内では出来るわけがないので休み時間にやるしかなく講師の休み時間は実質0となる。
模試の監督や添削は給与が発生するが890円と非常に低い。
面談
生徒と今後の目標や志望校などを話すのが主。自分の場合は時間があればやるようにしている。生徒と話すことで信頼関係を築くことができ、信頼関係を築ければ生徒を扱いやすくなる。
時給は890円であるが自己申告であるため無給扱いにしている講師も結構いる。
質問対応
これが非常に大変。ただ、断るわけにもいかないので答える。
塾長に申請し補習認定を受ければ時給は1000円でそれ以外は890円である。
空気を読めない生徒はこちらが忙しそうにしてても「先生、暇ですか?」などと聞いてくるので私はなるべく聞こえていないフリをする。
しっかりとアポを取って聞いてくる生徒は稀で頭のいい子は特に上記のような舐めたことを言ってくる。
電話掛け
塾の決まりである一定期間ごとに保護者に電話を掛ける。特に講習期間はほぼ毎日電話する。4日間で20件ほど電話をすることもある。
時給は一応890円だが微々たる時間なので休憩時間にやってしまうことも多い。
会議
これが塾バイトが異常だと思うところだ。日曜日に呼び出されて非常にくだらない話をされる。コンプライアンスがどうとか、業績がどうとか...
わざわざ、日曜日をつぶしてまで行く必要がないと思う人も多く欠席も非常に多い。
時給は、890円である。
雑務
まぁ、いろんなことをさせらる。勉強時間の合計ランキングの作成だとか、テキストの仕分けだとか....
正直断りたいが上に逆らうわけにもいかないので渋々やる。
特にチーフなんかになると大変だ。何でチーフがやめないのか疑問である。
ちなみにチーフになるとチーフ手当がでる。飲み代にくらいにしかならないらしい。
結局のところ割に合うのか
個人的には割に合っていないと思う。しかし、割に合っていないが給料は多い。
週2で4時間ほど入っても月に6万くらいは貰える。
他のバイトでここまで好条件なところはそれほどないだろう。
精神的にも肉体的にも疲れるが給料日にはハッピーだ。
月に40万近く稼ぐ人もいるし、頑張れば頑張っただけ給料の貰えるバイトだと思う。
しかし、労働基準法違反など塾業界の闇は実在する。
以前、湘南ゼミナールの講師が告発をしていた
出勤するのは、ミーティングや準備のためにいつも授業開始の20分前。授業の合間や授業の後も、生徒の見送りやミーティング、報告書記入などが義務付けられている。1日6時間以上働く日もあるが、まったく休憩が取れない状態だ。日によっては15時頃から22時過ぎまで、何も食べずに働くこともあるという。
授業をするには資料作成やコピーなどさまざまな準備が必要だが、授業時間以外に対しては給料が支払われていない。
2015年9月17日 ビジネスジャーナル
正直、こんなのはまだいい方である。私の塾では、授業開始20分前には教室内で待機をしていなければいけない。そのため、出勤するのは授業開始40分前とかである。
実際には、10分前にくる講師もいるが塾長にどやされるので早めに来る人が多い。
私の塾では特別手当があり給料の1/10程がプラスされる。正直、この手当がなければ私も告発していたところである。
塾講師は他人に勧められるか
個人的な答えはYESだ。小・中・高校生と非常に多感な時期を過ごせるのは楽しい。
私自身も昔お世話になった塾の先生は今でも鮮明に覚えている。たまに塾の卒業生が遊びに来てくれるが彼らの記憶の中に自分が残っていてくれてることは嬉しい。
お金も貰えて、喜びを共有できるバイト...とは言い過ぎであるがコンビニのバイト等と比べたらやり甲斐はあると思う。
最初は反抗的でまともに話も聞いてくれなかった生徒が話すうちに仲良くなり、信頼してくれるなんてこともある。
忍耐強い人は塾講師をやってみるといいかもしれない。